Obsidian Sync で全てのデータを失った話
はじめに
Obsidian は素晴らしいノートアプリです
Markdown ベースで、プラグインによる拡張性の高さ、そして複数のデバイス間での同期機能
これらが私を Obsidian の虜にしました
これまで、私は以下の構成で Obsidian を利用していました
- MacBook、iPad、iPhone の 3 台で利用
- iCloud によるフォルダ&ファイル同期
- Obsidian Live Sync プラグインによるリアルタイム同期
この構成で、特に問題なく快適に利用できていました
Obsidian Sync への移行
Obsidian の公式同期機能である Obsidian Sync を知り、より安定した同期が可能になると聞いて、試してみることにしました
サブスクリプションにはなりますが、より信頼性の高い同期が期待できると考えたのです
悲劇の始まり
Obsidian Sync の設定を始め、新しい Vault を作成しました
そして、古い Vault を削除しようと考えました
ここで重大なミスを犯してしまいます
古い Vault は以下の状態でした
- iCloud と同期
- Obsidian Live Sync プラグインで同期
- 複数のデバイスで利用中
この状態で、Vault の削除ボタンを押してしまったのです
取り返しのつかない結果
削除操作を実行した瞬間、全てのデータが消えてしまいました
iCloud のゴミ箱を確認しても、データは存在しません
Obsidian Live Sync の同期データも消えてしまいました
この時点で、以下のことが分かりました
- Vault の削除は、iCloud 上のデータも完全に削除する
- Obsidian Live Sync の同期データも同時に削除される
- ゴミ箱にも残らない
学んだ教訓
この経験から、以下の教訓を得ました
- データの移行時は、必ずバックアップを取る
- 複数の同期方法を併用している場合、それぞれの同期の仕組みを理解する
- 重要な操作の前に、現在の同期状態を確認する
- 可能であれば、段階的な移行を計画する
今後の対策
今後、Obsidian を利用する際は以下の対策を取ることにしました
- 定期的なバックアップの作成
- 同期方法の一元化
- 重要な操作前の確認手順の確立
- データの移行時は、テスト環境での検証
まとめ
Obsidian Sync は素晴らしい機能ですが、移行時には細心の注意が必要です
特に、複数の同期方法を併用している場合は、それぞれの同期の仕組みを理解し、慎重に操作を行う必要があります
この記事が、Obsidian を利用している方々の参考になり、同じような悲劇を防ぐ一助となれば幸いです